2024年2月に破産手続き開始の決定を受けている岩手県雫石町の老舗旅館「長栄館」が6月15日で営業を停止することが分かりました。
雫石町の長栄館はコロナ禍による宿泊客の減少などで債務超過となり、2024年2月に盛岡地裁から破産手続き開始の決定を受けています。
また元社長が国の補助金をだまし取ったとして逮捕・起訴されています。
破産管財人の管理下で経営を継続し事業譲渡を探っていた中、入札で2億円を提示した企業を有力な譲渡先として選定しましたが、不動産に抵当権を持つ金融機関がこれを拒否。
最低価格を3億3千万円に設定した再入札を要求したため交渉は行き詰まり、運転資金も底をついたとみられます。
関係者によりますと、長栄館では宿泊予約の受け付けを6月14日までとし15日の朝で営業を停止する方針で、従業員28人は解雇される見通しです。
また今後は抵当権を持つ金融機関によるスポンサー企業の紹介が期待されるものの状況は不透明だということです。
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