栃木県警本部=宇都宮市で、李舜撮影

 関東近隣4県の山あいの民家で相次いだ強盗事件で栃木県警などの合同捜査班は、強盗事件の被害品のキャッシュカードを使い現金を引き出した窃盗の疑いで、いずれもベトナム国籍で住所不詳、自称内装工、ホアン・フー・ホア(25)と住所不定、無職、マイ・バン・シー(23)の両容疑者を5日にも再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で判明した。

 日光市で4月30日に発生した強盗事件では、発覚後に被害品のカードは利用停止措置が講じられた。ホアン容疑者は、現金をカードで引き出そうとしたが失敗し窃盗未遂容疑で先月中旬に逮捕。マイ容疑者も出入国管理法違反(不法残留)容疑で逮捕された。

 捜査関係者によると、措置が講じられる直前に、このカードを使い数十万円が引き出されており2容疑者の関与が浮上した。

 栃木、長野、群馬、福島の4県では4月末以降に山あいの民家で金品が奪われる事件が4件発生。4県警の合同捜査班は2人が一連の強盗事件に関与した疑いがあるとみて捜査している。【池田一生】

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