2022年に坂出市で劇物の酢酸鉛を粉ミルクに混ぜ、親族の赤ちゃんに飲ませたとして、傷害の罪に問われている女の裁判が6月4日、高松地方裁判所で開かれ、検察側は懲役4年を求刑しました。

傷害の罪に問われているのは、坂出市西庄町の無職、三好貴子被告(38)です。起訴状などによりますと三好被告は、2022年7月中旬から8月下旬までの間、坂出市の自宅で授乳用の粉ミルクに劇物の酢酸鉛を混入。当時、生後2カ月ほどの親族の女の赤ちゃんに事情を知らない母親らを介して飲ませ、鉛中毒の傷害を負わせたとされています。

高松地裁で開かれた4日の論告求刑公判で、検察側は、「赤ちゃんの母や祖母から
嫌がらせを受けたと感じ、2人が可愛がっている赤ちゃんを傷つけてやろうと考えた犯行で、犯行前には祖母への殺害の意思を示すなど他の傷害罪と比較できないほど
危険かつ悪質」などとし、懲役4年を求刑しました。

方、弁護側は、犯行当時の三好被告は、解離性同一症の影響があったなどと主張し、
執行猶予付きの判決を求めました。判決は7月12日に言い渡されます。

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