舁き棒を洗い清める男たち=福岡市博多区で2024年6月1日午前8時41分、矢頭智剛撮影

 福岡・博多の夏を彩る伝統行事「博多祇園山笠」(7月1~15日)の舁(か)き棒を洗い清める神事「棒洗い」が1日、福岡市博多区の櫛田神社浜宮で始まった。この日から、そろいの法被を着ることが認められ、クライマックスとなる7月15日の「追い山笠(やま)」に向け、祭りの準備が本格化していく。

 この日、午前8時半から先陣を切って棒洗いをしたのは、八番山笠・上川端通。おはらいを受けた後、長さ約7・2メートルの杉の舁き棒6本(1本約80キロ)に博多湾の海水をかけ、たわしで丁寧に磨き上げて期間中の無事故を祈った。

舁き棒を洗い清める男たち=福岡市博多区で2024年6月1日午前8時34分、矢頭智剛撮影

 上川端通の総務、長崎正洋さん(60)は「身も心も清めて1年ぶりに法被を着て、身の引き締まる思い。今年は八番山笠・上川端通にとって60周年。安全面に細心の注意を払い、無事に奉納できるようしっかり準備したい」と語った。【栗栖由喜】

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