神戸空港の滑走路上で停止する小型機=神戸市中央区で2024年5月31日午後3時17分、本社ヘリから西村剛撮影

 31日午後2時25分ごろ、神戸空港(神戸市中央区)の滑走路で、学校法人ヒラタ学園(堺市西区)の小型プロペラ機が胴体着陸した。学園によると、プロペラ機は離着陸の訓練中で、機長の60代男性と、訓練生の20代男性2人の計3人が搭乗していたが、けがはなかった。

 国土交通省は重大インシデントに認定し、運輸安全委員会は事故調査官3人を指名した。この事故で滑走路は閉鎖され、午後4時半現在で、34便が欠航した。

 学園によると、出発前の点検では機体に異常はなかった。訓練生の1人が操縦し、機長が横で指導していた。

 ヒラタ学園に対しては、国土交通省大阪航空局が28日、組織的に不適切な整備をしていたなどとして、事業改善命令を出したばかりだった。学園は「ご迷惑をおかけし、申し訳ない。原因を調査し、再発防止に努める」とコメントした。【井手千夏、木山友里亜】

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