(解説:吉田裕美気象予報士)

5月31日の岩手県内の天気のポイントは「冷たい雨、ザッと強まる所も」です。
傘を手放せない一日になりそうです。

予想天気図を見ると、台風1号が北上して、その北側にある前線の活動が活発になります。31日の朝、関東地方は大雨になりそうです。
夜にかけて温帯低気圧に変わりながら東の海上に進む予想です。

雨雲の予想を見ると、岩手県内は南から雨雲がかかってきますが、内陸を中心に強まる所がありそうです。
特に31日の昼前後は雷を伴って強く降る恐れもありますので注意が必要です。
午後になっても雨の降りやすい状況が続きそうです。傘が手放せない天気で冷たい雨になりそうです。

そして、今回の台風は上空の寒気を引っ張ってきます。
上空5500メートル付近の寒気予想を見ると、31日は台風が接近します。
6月1日は台風は離れていきますが、寒気が南下してきます。特に6月2日から3日までにかけては、上空の寒気がさらに強まりますので、大気の状態が非常に不安定です。
急な強い雨や雷にも注意が必要となりそうです。

今回の台風をきっかけに、6月5日ごろにかけては梅雨の走りのようなすっきりしない天気、湿気が多くて寒い「湿気寒」となりそうです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。