広島市のサッカースタジアムで重さ70キロのバトンが落下した事故は、バトンを吊るしていた電動の巻き上げ機が突風によって誤作動を起こすなど複数の要因が重なって起きたことが関係者への取材でわかりました。

この事故は、今月11日「エディオンピースウィング広島」で試合中、スタンドの屋根付近から旗を吊るす重さ70キロのバトンがおよそ40メートル下の客席に落下したものです。

広島市が24日までに行った調査によりますと、電動の巻き上げ機を使って吊り上げる作業中に突風が吹いてバトンが揺れ、ワイヤーが正常に巻かれなかったことが判明。
その結果、バトンが一番上に上がっても巻き上げ機が停止せず、想定を上回る負荷がかかりワイヤーを巻きとるドラムとモーターの接続箇所が破損するなどし、落下したことがわかりました。

市は、今回の事故を受け観客席上部のバトンを撤去し、夏ごろまでにはスタジアム南東部の入口付近にフラッグを掲げる場所を設置する方針です。

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