秋田市の60代の女性が、恋愛感情を抱かせて架空の投資話を持ち掛ける「ロマンス詐欺」の被害に遭い、現金約1200万円をだまし取られた。
3月上旬、秋田市に住む60代女性のフェイスブックのアカウントに、日本人男性と思われる相手からメッセージが届き、その後、無料通信アプリLINE(ライン)でやりとりを続けるうちに相手に好意を抱くようになった。
すると相手から、「最近ロシアとウクライナの戦争で金(きん)の価格が安定している。一緒に黄金(おうごん)の知識を学びませんか」などと投資話を持ち掛けられた。
女性は指示通りに投資のアプリをダウンロードし、仮想の取引で簡単に利益が出たため実際に参加した。そして、複数の会社や個人の名義の口座に14回にわたり現金約1200万円を振り込み、だまし取られた。
女性は、アプリで収益が上乗せされていたことを確認し引き出そうとしたが、手数料などを求められたため、28日に警察に相談したところ被害が発覚した。
今回の被害は、フェイスブックやインスタグラムなどのSNSを発端に、最終的にはLINEの交流で人間関係を築き上げて多額の金をだまし取るロマンス詐欺の典型的な手口で、警察が注意を呼びかけている。
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