大量の土砂が運び込まれ、危険な盛り土が造成されている問題を受け、福島県は西郷村での事件に続き、矢祭町でも業者に中止命令を出していることを明らかにした。

福島県内への土砂の搬入を巡る問題では、県の許可を得ずに西郷村真船の土地に盛り土を造成するなどした疑いで、茨城県の2人の男が森林法違反の容疑で逮捕されている。

内堀福島県知事は5月27日の定例記者会見で、この西郷村の事件だけでなく、矢祭町でも、別の業者による同様の盛り土を確認していると明らかにした。

福島県によると、この業者は、県の許可を得ずに、民有の保安林への土砂の搬入を行っていたということで、現時点で搬入は中止され、県が元の状態への復旧の指示を出しているという。

福島県はこれらの問題を受け、中核市を除く56の市町村について全域で盛り土を法的に規制する案を示し、9月末までの規制開始を目指している。

西郷村と矢祭町では先行的に規制が開始されていて、3千平方メートル以上の盛り土は知事の事前許可制となり、違反すると法人には最大で3億円以下の罰金が科されることになる。

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