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福島県福島市の市街地で突如として上がった黒煙。5月15日に発生した火災。燃えたのは、収集された「ゴミ」。なぜゴミで火災が発生したのか?
5月15日の午前11時すぎ、福テレの情報カメラが捉えた火災。
燃えているのは市営住宅ではなく、路上の「不燃ゴミ」。真っ黒な煙の中に炎が上がっているのも確認できる。
福島テレビ・豊嶋啓亮アナウンサー:「火は止まっていますが、焦げ臭いにおいがたちこめています。中には真っ黒に焦げたものも見受けられます」
火事があったのは、福島市森合町の市営住宅が立ち並ぶ路上で、15日午前11時前、ゴミ収集車の作業員から、消防に通報があった。
「今のところこれ以上の拡大はなしになりますので、避難していただいてありがとうございました。戻っていただいて結構ですので」「わかりました。ありがとうございました。お世話になりました」
近くの保育所では、園児を一時、外に避難。
また、車両からいち早く燃えたごみを外へ出したことから、幸いこの火事によるけが人はいなかった。
収集車の作業員は「ガスボンベとかですね多分。一応分類はして入れるんですけど。(たださすがにわからないですよね?)全部が全部は…」と話す。
火事の原因と見られているのが、カセットボンベやスプレー缶。なぜ火災に繋がるのか?
福島市消防本部・渡邉裕太郎さんは「ガスが残っままゴミに出してしまうと、ゴミ収集車の中でボンベがつぶれて、そのガスが漏れ出してしまいます。金属同士がこすれるようなことで火花が発生してしまいますと、ガスに引火して火災に拡大することがあります」という。
問題はガスが残ったまま捨てられてしまうこと。
これはスプレー缶も同様で、福島市では、穴を開けて完全にガスを抜いたうえで捨てるよう呼びかけている。福島市消防本部の渡邉さんは「まだ爆発していないものが中に入っているんじゃないか、色んな見えない中で消火活動する危険性は常に抱えております」と話す。
福島市ではここ5年間で15件、2024年はすでに3件と早いペースで発生している発生しているゴミ収集車の火災。火災の原因となるカセットボンベなどの「捨て方」。
一方、穴を開けずに捨てる自治体があるなど注意が必要だ。
車両の中で燃えるとなると、作業員の命にも関わる。さらには燃え方がひどくて、収集車が開かない時には、切断してゴミを出すそうだ。市によると、万が一車両の買い替えとなると、安くても900万円はするものということだ。
さて、カセットボンベやスプレー缶の捨て方、穴を開けるかどうかは自治体によっても違う。
福島県内でも…福島市は必要で不燃ごみ、郡山市も必要だが資源ごみ、いわき市は不要でかん類で、白河市も不要で、専用ステッカーを貼って不燃ごみと、かなり違いがあるので、必ず自治体の捨て方を確認してほしい。
そして、絶対に、ごみとして捨ててはいけない。
「リチウムイオン電池についても、同じくつぶされてしまうという外力がかかることが原因で、電池本体がショートしてしまって、車両火災に至ることが多いです」と福島市消防本部・渡邉さんが注意を呼びかけるのは、スマホの充電などに使う「リチウムイオン電池」だ。
福島市消防本部が行った実験では、強い衝撃を加えると本体から出火している。家電量販店やホームセンターなどのリサイクルボックスを使うか…いま様々な製品で溢れていて、それでも回収できない場合がある。
メーカーや輸入販売業者には、回収とリサイクルが義務づけられているので、問い合わせをしてほしい。
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