北九州市八幡西区の市立黒崎中央小(小西友康校長、459人)で24日、中華料理店「田中華(たなか)麺飯店」(同区)の店主、田中賢一さん(41)が監修した本格中華が提供された。市が小中学校の給食の魅力向上を目的に実施している「おいしい給食大作戦」の第2弾で、子どもたちは地元シェフが考案した新メニューを笑顔で堪能した。
市は2024年度から「大作戦」を展開。市内の飲食店の料理人や識者など10人で結成した「学校給食応援団」が、新たなメニューの考案などに取り組んでいる。24年度は中華・イタリアン・和食の各料理人が監修する「シェフの北キュー三ツ星献立」を毎月1回提供している。
今回のメニューは「肉団子のカラフル甘酢あん」。子どもに人気のハンバーグと酢豚を掛け合わせたメニューで、カラッと揚がった肉団子やピーマンなどに甘酸っぱいあんが絡み、野菜が苦手な子どもも食べやすいよう工夫した。
この日は八幡西区や戸畑区など市内4区の小中学校で新メニューが提供され、黒崎中央小では児童らが「おいしい」などと笑顔でほおばっていた。田中さんも一緒に給食を食べて交流し、食後に子どもたちに「以食伝愛。食をもって愛を伝える。愛情のこもった手料理を食べられるありがたみを感じてほしい」などと語りかけた。
小学6年の井手大翔さん(11)は「甘酸っぱくておいしかった。ご飯との相性が良い」と完食していた。
6月は小倉北区のイタリア料理店「Bekk」のシェフが監修したイタリアンが提供される予定だ。【井土映美】
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