死刑執行を当日に知らせるのは違法だとして国を訴えた裁判で、死刑囚側の訴えが退けられた。

訴えによると、死刑囚2人は、法務省が死刑執行を当日の1時間から2時間前に初めて知らせる運用は「不服申し立ての権利が侵害され憲法違反だ」などとして、国に損害賠償などを求めている。

原告側は、死刑執行の2日前に告知を受けた元死刑囚の肉声を証拠として提出した。

元死刑囚の音声「姉さん、もう泣かんで笑って別れましょう。お母さんにもよろしくお伝えくださいね」

15日の判決で、大阪地裁は「原告らは現在の法令による死刑執行を甘受すべき立場にあり、当日の告知を受け入れないことは刑事裁判の判決との矛盾を生じさせる」として、死刑囚らの訴えを全面的に退けた。

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