秋篠宮さまは23日、水戸市を訪れ、総裁を務める日本植物園協会の大会に出席された。式典でのあいさつで、植物園が植物やキノコ類の系統保存と継承、多様性の保全など多岐にわたる重要な役割を担っていることに触れ、「社会的重要性を意識し、植物園の発展に寄与していただくことを願います」と述べた。
大会前には市植物公園を見学。赤やピンク、紫など色鮮やかな約40種550株のサルビアが彩る花壇「キッズガーデン」では、種類ごとの特徴や葉の匂いを確認した。猫の形に刈り込んだローズマリーの木を置くなど子供が楽しめる工夫を施した花壇を見渡し、「サルビアの多様性を見ることができてとてもいいですね」と話した。
案内した園芸指導員によると、秋篠宮さまはスマートフォンで植物を撮影し、管理方法について繰り返し質問した。好きな植物の一例として、パキポディウムやアデニウムなどユニークな形の多肉植物を挙げたという。温室では、かつて訪れたマダガスカルでこうした植物を見た体験談も交えながら、熱心に観察。植物への深い愛情や知識を持っている様子だったという。
秋篠宮さまは2016年、協会の初代総裁に就任。以降、各地の植物園に足を運んでいる。【山田奈緒】
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