深い雪のため冬季に通行止めとなっていた岩手・秋田両県を結ぶ観光道路「八幡平アスピーテライン」の開通式が15日、岩手県八幡平市の松尾八幡平ビジターセンターで開かれた。今季は少雪と暖冬の影響で積雪が少なめで、県境駐車場付近の気温が15度を超える暖かさの中での開通となった。
開通式であいさつした佐々木孝弘・八幡平市長は「鹿角市と連携して集客したい」。小野寺宏和・県盛岡広域振興局長は「毎年多くの観光客が訪れるので、おもてなしの心で迎えたい」と話した。その後、午前10時に通行止めが解除され、両県から来た車両が山頂付近で雪壁の高さ6メートルにもなる雪の回廊を走り抜けていた。
この道路は積雪のため、昨年11月6日から八幡平山頂付近を中心として約20キロの区間で通行止めになっていた。岩手県によると、この冬は気温が高く推移し、雪が少なかったことから、雪の壁は昨年より80センチほど高いものの、例年よりは低いという。
雪の回廊は来月上旬ごろまで楽しめる見通し。また、八幡平市の緑ケ丘ゲートから秋田県鹿角市の蒸ノ湯ゲートの間は来月下旬まで、夜間(午後5時~翌午前8時半)は通行止めとなる。【佐藤岳幸】
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