死刑判決が確定している、袴田巌さん(88)のやり直しの裁判で、検察側は再び死刑を求刑した。
一方、弁護側は無罪を主張している。
58年前、静岡県の当時の清水市で、一家4人を殺害したなどとして死刑判決が確定した袴田巌さんのやり直しの裁判は、2023年10月から始まり、22日が15回目。
裁判で検察側は、有罪の根拠とした5点の衣類について、「捜査機関によるねつ造は、どう考えても実行不可能で非現実的」と主張したうえで、再び死刑を求めた。
一方で弁護側は、「5点の衣類は、何者かが袴田さんを犯人に仕立て上げるために、ねつ造したものである」との見解を示し、袴田さんの無罪を主張している。
判決は、9月26日に言い渡される予定。
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