三重県松阪市で起きた強盗事件で罪に問われ、一審で無罪になった消防士の男に、二審の名古屋高裁は22日、懲役4年の逆転有罪判決を言い渡しました。

 三重県の松阪地区広域消防組合の消防士・川口貴広被告(37)は、2022年7月、松阪市内の女性(当時82)の住宅に押し入り、包丁を突き付けて現金7万円を奪った罪に問われ、一貫して無罪を主張していました。

 去年9月、一審の津地裁は、現場に残された足跡と一致するとされた川口被告の靴は大量生産されたもので、被告以外の犯行の可能性を否定できないなどとして無罪判決を言い渡し、検察が控訴していました。

 二審の名古屋高裁は22日の判決で、田邊三保子裁判長は足跡について「傷や模様が酷似している」として被告のものである可能性が高いと認めました。

 そのうえで、「119番通報で臨場した裕福そうな一人暮らしの女性宅に侵入した計画的犯行とみられる」として、懲役4年の逆転有罪判決を言い渡しました。

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