東京・晴海から次々と船に乗り込む人々。
東京都は22日から、新たな通勤手段として、中央区の晴海と港区の日の出を結ぶ定期便の運航を始めた。

渋滞のない海の上をスムーズに進む船。
運航初日の22日は、運賃が無料ということもあって、多くの人が利用した。

通勤する人からは「(通勤先は)目黒だが、きょうはお試しで」、「普段はバスに乗ってぐるっと迂回して浜松町の方に行くけど、船だと最短距離で一直線なので、すごく便利」などの声が聞かれた。

晴海は東京オリンピック・パラリンピックの選手村があった場所で、再開発により、多くの人が住む街に生まれ変わりつつある。
しかし、バスはあるものの、地下鉄などの駅は遠く、都心へのアクセスが課題となっている。

晴海からJR浜松町駅まで行こうとすると30分以上はかかるが、船を使うと、わずか5分で「日の出」まで行くことができる。
「日の出」から浜松町駅までの時間を番組スタッフが歩いて調べてみたところ13分ほどで到着した。

ただ、通勤に利用するには課題もある。
その1つが1回500円という料金。

品川駅に通勤する男性は「(料金は)高いなって。BRT(バス)の方が安い」と話した。

また、運航は火曜日・水曜日・木曜日の週3日のみで、人手不足のため月曜日と金曜日には運航しない。

都は、2023年10月から豊洲と日本橋の航路も開設していて、災害時の移動や物資の移動手段としても有効だとしている。

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