21日、元俳優の若山耀人容疑者(わかやま・きらと=20)と韓国籍の姜光紀容疑者(カン・グァンギ=20)が、宝島龍太郎さん(55)と妻・幸子さん(56)の首を絞めるなどして殺害した疑いで再逮捕されました。

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「めざまし8」が独自に入手した、去年の2月に渋谷のクラブで撮影された映像。
そこには黒いパーカーのフードをかぶり、知人の誕生日を祝う若山容疑者の姿がありました。

若山容疑者の知人:
シャンパン3本、ショット20杯、その他にも大量のお酒を飲みました。(当時)週3、4回ほどの頻度で会っていて、羽振りがいい様子でした。

事件の1年以上前から、渋谷のクラブで羽振りの良さを見せていたという若山容疑者。今年3月渋谷で撮影されたインタビューでも、“金への執着”を語っていました。

――好きな言葉は?
若山容疑者:

お金。結局世の中お金かな。顔とお金かなっていう。

――好きな言葉は?
姜容疑者:

金と女と酒でしょう。

“実行役”2人の新たな供述ではズレが…

殺人容疑の再逮捕で新たに出てきた供述では、若山・姜容疑者の供述に“ズレ”が見てとれます。

警察の調べに対して、「4月上旬ごろに平山(容疑者)から死体を車で運ぶ依頼を受けた。数日後、殺して車で運ぶ依頼になった」と供述している姜容疑者。

また、若山容疑者は、「平山から頼まれて、それをやればお金がもらえると思った」と話しています。

“実行役”の2人に指示したとされるのが、仲介役の平山綾拳容疑者(25)。2人に夫婦殺害を依頼した理由については…。

【平山容疑者の供述】
「姜(容疑者)と耀人(容疑者)はケンカっ早くて、怖いもの知らずの雰囲気があったから、頼もうと思った」
「姜は都内の居酒屋で2人で飲んだ時に依頼し、すぐに、『やる』と答えた」
「後日、耀人にも電話で依頼したが、耀人は『考えても良いですか?』と言ったので、『今決めてくれ』と伝えたら『やります』と答えた」

すぐに「やる」と答えた姜容疑者に対し、若山容疑者は、即答はしなかったものの、依頼を受けたといいます。

「殺害」と「遺体の処理」を巡っては…。

依頼について、「やらなかったら何をされるかわからないと怖くなり受けた」と話している姜容疑者に対して、若山容疑者は、「私はガレージにも入ってないし、全部姜がやりました」「私は何もやっていません」「ガレージの中に入らず外でずっと待っていたら、姜に呼ばれて中に入って、一緒に栃木に行きました」と殺害への直接的な関与は否定しています。

現場となった空き家からは、高圧洗浄機が押収されていたことが新たに分かり、2人がガレージで殺害後に、血痕を洗い流した可能性があるということです。

その後、那須町に車で移動したとみられる2人。
ここでも、若山容疑者は、「栃木に行っても、私は途中で車を降りました。その後、姜がどこかに行って、私がしばらく山道を歩いていたら、姜が迎えにきてくれました」と、自らの関与を否定する供述をしています。

那須町から戻った後、平山容疑者にのもとに、車を返しにいったという姜容疑者。

【姜容疑者の供述】
「平山へ車を返した後、500万円を受け取った。平山に言われ、耀人へ250万円渡した」

一方、若山容疑者は報酬について、曖昧な供述をしているといいます。

【若山容疑者の供述】
「150万くらいしか受け取っていない」

2人の金額の認識の違いは、どこからきているのでしょうか?

事件後、大金を手にした2人。その後の足取りも新たに分かってきました。
2人は東京から新幹線で大阪に移動。そして、大阪のクラブへ複数回にわたり行っていたといいます。

さらに事件後、高級ブランドのバッグや高級ネックレスを購入していたという姜容疑者。2人は数百万円の報酬を使い、豪遊するために大阪に行ったとみられ、逮捕時の姜容疑者の所持金は12万円程度。若山容疑者に至っては、わずか1万円ほどでした。

その際、2人はSNSにサングラス姿でピースする姿を投稿しており、捜査関係者はその画像から大阪にいると把握したといいます。

これらの供述の“ズレ”は、一体何を意味するのか。
宝島さん夫婦が殺害された経緯はどこまで明らかになるのでしょうか。
(「めざまし8」5月22日放送より)

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