写真はイメージ=ゲッティ

 千葉県教育委員会は22日、県内の公立小中学校、高校、特別支援学校計1111校(千葉市立校を除く)に通う児童・生徒46万8790人を対象とした2023年度のセクシャルハラスメント(セクハラ)・体罰の調査結果を公表した。教職員の言動をセクハラと感じ、不快と回答したのは402人(前年度比22人減)だった。

 調査結果によると、402人の内訳は、小学校44人▽中学校185人▽高校167人▽特別支援学校6人。項目別(複数回答可)では「不必要に身体に触られ、不快だった」が140人で最多。「性的な話・冗談などを言われ、不快だった」93人、「容姿などの身体的特徴を話題にされ、不快だった」75人と続いた。

 県教委によると、今回の調査で体罰は確認されなかった。調査ではセクハラ以外のハラスメントについての聞き取りもあり、ハラスメントを受け不快と回答したのは1239人(同157人増)に上り、うち小学生が941人(同141人増)と最多だった。

 県教委教職員課は「大人同士の関係で許容されない言葉や言動であっても、子どもたちへの対応では指導の範囲ということで言いやすく、ハラスメントにつながる。子どもに対しても許容されないという視点で(対策に)取り組んでいきたい」と話している。【松尾知典】

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