著名な投資家を装ってウソの投資話で勧誘し、60代女性に1400万円を振り込ませる詐欺事件があり、警察が捜査をしています。

 北海道札幌市に住む60代の女性は2024年4月10日ごろ、スマートフォンでインターネットを閲覧中、著名投資家「桐谷理財博士」をかたる者が勧める「優良株に関する広告」をクリックしました。

 すると女性はSNS通信アプリ「LINE」のグループに登録され、投資家本人を名のる者などからFX投資を勧められました。

 話を信じた女性は4月24日から5月15日までの9回にわたり、指定された複数の銀行口座に合計1400万円を振り込み、だまし取られました。

 警察によりますとLINEグループには約80人が登録されていて、複数の者から女性に「今度は(著名投資家を)本人を紹介する」「儲かった」などと、大量のやりとりがあったということです。

 声による通話はまったくありませんでした。

 5月20日、銀行からの「詐欺の被害の可能性がある」との通知で、女性と銀行、警察の面談があったものの、女性は「儲かっているんです」「あなたたちには関係がない」と話し、銀行と警察の話に耳を貸さず帰宅しました。

 女性がSNSで勧められたスマホアプリの画面では、1億円を超える利益が表示されていました。

 翌21日、思い直した女性が詐欺被害を申告。警察が詐欺事件として捜査しています。

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