「餃子の王将」を全国展開する王将フードサービスの社長だった大東隆行さん(当時72歳)が射殺された事件で、殺人罪などで起訴された暴力団幹部が、公判で無罪を主張することが弁護人への取材で明らかになった。公判の期日はまだ指定されていない。
起訴されているのは、福岡県を拠点とする特定危険指定暴力団・工藤会系組幹部の田中幸雄被告(57)。2013年12月19日早朝、京都市山科区の王将フードサービス本社前で、何者かと共謀して大東さんの腹部や胸を拳銃で撃って失血死させたとされる。
弁護人によると、田中被告は事件について「やっていない」などと供述していることが判明。田中被告は今後開かれる公判で、無罪を主張していくという。
証拠や争点を絞り込む公判前整理手続きは、京都地裁で既に始まっている。4回目の手続きが20日に非公開で実施され、田中被告も出席した。田中被告と大東さんの接点や指示系統は明らかになっておらず、公判では田中被告が実行したかどうかの犯人性が争点となる見通し。検察側は積み重ねた状況証拠によって立証していくとみられる。
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