安定的な皇位継承に向けた皇族数確保を巡る協議を行う全体会議に臨む額賀福志郎衆院議長(中央右)と尾辻秀久参院議長(同左)ら=衆院議長公邸で2024年5月17日午後2時1分、平田明浩撮影

 毎日新聞が18、19日に実施した全国世論調査で、政府の有識者会議が皇族数確保策として2021年12月の報告書で示した2案について賛否を聞いた。皇族の女性が結婚後も皇室に残る案(①)について、賛成は56%で過半数を占めた。反対は22%だった。戦後皇籍を離脱した旧宮家出身の男系男子を皇族の養子にする案(②)は賛成、反対がともに35%で拮抗(きっこう)した。「わからない」は①が21%、②が30%だった。

 安定的な皇位継承に向けた皇族数確保について、17日に衆参両院の正副議長が与野党各会派の代表者と会談し、協議が始まった。各党は有識者会議の報告書が示した①②案を軸にそれぞれ意見をまとめており、今後議論が本格化する。

 また、「女性が天皇になること」への賛成は81%に上った。反対は10%だった。調査方法が異なるため単純比較できないが、賛成は同様の質問をした17年4月調査の68%から大幅に増加した。【山田奈緒、高島博之】

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