選択的夫婦別姓についての車座対話集会のチラシ=高松市で2024年5月15日午前10時32分、佐々木雅彦撮影

 婚姻時に夫婦が互いに改姓しないことを選べる「選択的夫婦別姓制度」を国に求める意見書を香川県内の全議会が可決したことを受けて、可決を働きかけた市民グループと各議会議長、県関係の国会議員らが語り合う「車座対話集会」が26日、高松市である。

 「選択的夫婦別姓制度を願う香川県民の会(愛称・ぼそぼその会)」と、制度実現を目指す全国組織の一般社団法人「あすには」(東京都)の共催。「関心のある人はぜひ参加を」と呼びかけている。

 民法は「夫婦同姓」を定めている。法務省の法制審議会は1996年、選択的夫婦別姓制度導入に向けて民法改正を答申した。しかし、自民党保守派が「家族の伝統が壊れる」などと反対して法改正は実現していない。

 香川県内では県民の会などが各議会へ説明して回り、3月19日までに県議会と全17市町議会が可決した。都道府県内の全議会が意見書を可決したのは全国初。

 対話集会では、県民の会の山下紀子代表、あすにはの井田奈穂代表理事の2人がコーディネーターも務め、国会議員、各議長、一般市民が意見交換する。

 高松市常磐町1の市民交流プラザIKODE瓦町(瓦町フラッグ8階)で午後2~4時。参加無料。参加申し込みはQRコードから。問い合わせはメール(noriko.yamashita@asuniwa.org)。

 参加予定(出席調整中、代理出席、メッセージのみも含む)の国会議員と議長は次の通り(敬称略)。

【国会議員】自民=大野敬太郎、瀬戸隆一、平井卓也、三宅伸吾▽公明=谷合正明、山本博司▽立憲=小川淳也▽国民=玉木雄一郎【議長】土庄町、小豆島町、直島町、宇多津町、綾川町

【佐々木雅彦】

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