政治団体つばさの党の黒川敦彦代表と、根本良輔幹事長ら3人が、公職選挙法の自由妨害容疑で17日午前、警視庁に逮捕された。

「つばさの党」をめぐっては、4月に行われた衆議院東京15区の補欠選挙で根本良輔・幹事長や、黒川敦彦・代表ら3人について他の候補の街頭演説を妨害するなどした疑いで、警視庁が家宅捜索をしている。

捜査関係者によると、複数の陣営が「つばさの党」の車両から執拗に追跡されたため、予定していた選挙カーのルートを変更し、警察署への避難を余儀なくされたケースがあったということだ。

警視庁は、他陣営の応援演説が妨害され聴衆に聞こえなかったとの証言も得て、自由妨害の容疑を固めたという。

家宅捜索を受けて取材に応じた黒川代表は「表現の自由の中で、適法なことをやっていると理解している」「(家宅捜索は)心外だと思っている。現にこういう行為で有罪になった人は一人もいない」と正当性を主張していた。

黒川代表はつばさの党の選挙活動について、「多少乱暴であるという認識はある」と述べたものの、「言論行為を権力者が止めることは絶対にあってはならない」と反論していた。

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