去年12月に土石流による被害が出た長野県白馬村の黒豆沢(くろまめさわ)で13日午後に、災害後初めてとみられる土石流が発生していたことがわかりました。

13日午後2時4分、白馬村の黒豆沢に長野県が設置した監視カメラが流れ下る土石流の様子をとらえました。

土石流は2時18分にも再び発生。

いずれも規模は小さく下流に設置されたアンカーネットでせき止められ被害はありませんでした。

黒豆沢では去年12月に土石流が発生し住宅が全壊したり浸水したりする被害が出ています。

現場では長野県が緊急の砂防工事でネットやコンクリートブロック堤の設置を終え、13日は去年流れ込んだ土砂の撤去を進めていました。

土石流が起きたのは去年12月以来初めてと見られています。

県姫川砂防事務所は「現場からは当時、土石流は全部で3回起きたと報告があった。作業を中止して全員が無事避難出来た」「沢に設置したネットは土石流を防ぐ効果があった」としています。

13日の白馬村の気温は22.8度まで上がって融雪が進み、ネットの設置地点から標高差にして約400メートル上の地点で土石流が発生したと見られています。

長野県は14日はドローンなどで現場を調査したほか、15日は土石流の発生地点に新たに傾斜計を設置する予定です。

砂防工事の再開については調査結果をみて検討するということです。

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