紫宸殿=京都市上京区の京都御所で、佐藤賢二郎撮影

 京都三大祭りの一つ、「葵祭(あおいまつり)」の中心行事「路頭の儀」が15日午前、始まった。平安時代の宮廷装束に身を包んだ約500人が京都御所(京都市上京区)を出発し、初夏の都大路を練り歩いた。約1キロにも及ぶ華やかな王朝行列が沿道の見物客を魅了した。

 葵祭は世界文化遺産の下鴨神社(同市左京区)と上賀茂神社(同市北区)の例祭で、6世紀に災厄退散や五穀豊穣(ほうじょう)を願って始まったとされる。

 行列は、京都御所から下鴨神社を経由し、上賀茂神社までの計約8キロを進む。祭りのヒロインとなる66代目の「斎王代(さいおうだい)」は京都市中京区の会社員、松浦璋子(あきこ)さん(22)が務めた。色鮮やかな十二ひとえ姿で「腰輿(およよ)」と呼ばれる輿(こし)に乗り、見物客らの歓声を浴びた。【大東祐紀】

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