全国的にも被害が多く出ている特殊詐欺。2023年、県内で起きた特殊詐欺の被害は29件で、被害額は約6000万円となっています。その内訳をみると、架空料金請求が14件と全体の半数を占め、次いでオレオレ詐欺が多くなっています。
 
また、この特殊詐欺というカテゴリーの他にも、悪質な詐欺があります。それがSNS投資詐欺とロマンス詐欺です。この2つだけで、2023年1年間で県内で146件が発生し、被害総額は約12億4000万円にものぼります。
  
県警では、これらの詐欺の被害を未然に防ごうと、2023年の10月から特殊詐欺被害防止コールセンターの運用を開始し、センターから県民の自宅に電話して注意喚起をしてきました。13日は、コールセンターの事業者が新年度から変わったことを受け、開始式が行われました。
 
県警本部で行われたのは、特殊詐欺被害防止コールセンターの運用開始式です。生活安全部の齊藤誠一郎部長や、コールセンターの委託先事業者であるグローバルキャストの林麻未執行役員などが出席しました。コールセンターでは『0120-899-110』の番号から県民の自宅に電話をかけ、最新の詐欺の手口や、被害防止対策の紹介などを行います。

福井県警・齊藤生活安全部長:
「昨年から投資詐欺、ロマンス詐欺の被害が多発している状況。被害の防止に向けた注意喚起もお願いしたい」
   
このコールセンターでは、電話の件数の目標を年間3万件に設定し、詐欺が発生した際は被害にあった人が住んでいる地域に集中して電話し、注意喚起をするなどしていくということです。

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