衆院東京15区補欠選挙で、無所属候補の選挙カーに近づき、マイクを使ってヤジを飛ばすつばさの党の候補者(左手前)=東京都江東区で2024年4月16日午後5時半、白川徹撮影

 4月の衆院東京15区補欠選挙で、他陣営の候補者らの選挙運動を妨害した疑いがあるとして、警視庁捜査2課は13日午前、公職選挙法違反(自由妨害)の疑いで、政治団体「つばさの党」の事務所(東京都千代田区)など関係先を家宅捜索した。捜査関係者への取材で判明した。

 捜査関係者によると、公選法違反の疑いが持たれているのは、つばさの党代表の黒川敦彦氏(45)や、東京15区補選に立候補して落選した根本良輔氏(29)ら3人。黒川氏らは選挙運動の期間中、拡声器などを使って大音量で他陣営の演説を妨害したり、選挙カーを長時間追いかけて交通の便を妨げたりした疑いがある。

政治団体「つばさの党」の事務所に入る警視庁の捜査員ら=東京都千代田区で2024年5月13日午前11時9分、藤井達也撮影

 東京15区補選では、乙武洋匡氏(48)陣営が告示日の4月16日に東京都江東区で実施した演説を妨害したとして、選挙期間中に警視庁が、黒川氏や根本氏ら3人について、自由妨害違反で警告していた。

 捜査関係者によると、他にも複数の陣営から、つばさの党による選挙運動妨害の訴えがあり、警視庁が被害届を受理して調べている。【遠藤龍、森田采花】

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