鯨食が生態系の維持に役立つことを訴えるドキュメンタリー映画「鯨のレストラン」(八木景子監督)が11日、高松市のミニシアター「ソレイユ」で上映され、八木監督が舞台あいさつした。
八木監督は2015年、反捕鯨映画「THE COVE(ザ・コーヴ)」(10年米アカデミー賞受賞)に反論する映画「ビハインド・ザ・コーヴ」を製作。欧米など反捕鯨国にも、鯨を余すところなく活用してきた日本の文化を伝えた。
今回は2作目。鯨料理店主の日常を軸に、専門家らへのインタビューを基に反捕鯨の主張を検証する内容。地球上の人々がそれぞれ置かれた環境に応じて動植物を食べるべきなのに、全人類が特定の食資源に偏ると生態系のバランスが崩れると問題提起している。
舞台あいさつは、映画に合わせて香川大学で8日に特別授業「捕鯨と鯨食を考える」を行った岡田徹太郎教授との対談の形で進められた。八木監督は、鯨食経験の有無によって「また食べたい」か「食べるものじゃないでしょう」に分かれる傾向があることを挙げ、「食べた経験が重要。地球環境の問題にもつながることを考えてほしい」と話した。
ソレイユでの上映は16日まで。午後1時40分から。【佐々木雅彦】
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