鹿児島県知名町は10日、38歳の男性職員が約6年間で公金3800万円を着服していたと発表しました。
この職員は先月26日付で懲戒免職処分となっています。
職員の不祥事を受けて10日、知名町の今井力夫町長が記者会見を開きました。
知名町によりますと、着服したのは38歳の男性職員です。
この職員は保健福祉課と子育て支援課に勤務していた2018年度から2023年度までの間に、担当していた「高額障害児通所給付費」と「重度心身障害者医療費助成金」の会計処理を不正に行って現金を着服したほか、外部団体の預金通帳と印鑑を使って現金を不正に引き出したということです。
着服の回数は300件を越え、金額は3800万円に上ります。
2024年2月ごろ、男性職員の上司が、決裁した覚えがない支出伝票を確認し着服が発覚しました。
職員は着服を認め「ギャンブルに使った」と話しているということで、4月26日付で懲戒免職処分となっています。
知名町では会計処理の際、伝票に上司の印鑑が必要ですが、この職員は印鑑を無断で押すなどしていたということです。
知名町 今井力夫町長
「チェック機能の甘さが今回のようなことを引き起こした。今後はしっかりと改めていく必要があると考えている」
着服金は弁済されておらず、町は刑事告訴を検討しているということです。
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