千葉県警成田署は、迷子になった小学3年の男子児童(8)を保護して警察署まで送り届けた、会社役員の薬師寺啓善さん(48)=船橋市=に感謝状を贈った。
同署などによると、薬師寺さんは4月7日午後8時45分ごろ、成田市の職場から乗用車で帰宅途中、東関東自動車道の成田インターチェンジに入る車道の脇を歩く男児を発見。一度通り過ぎたが、1人で夜に路上を歩くのは危険だと思い、すぐにUターンした。
児童に声を掛けたが「大丈夫。道に迷っただけ」と同乗を拒まれた。「誘拐犯と思われているのかもしれない」と感じた薬師寺さんは、車の窓からスマートフォンを手渡し、母親に電話するよう伝えた。
児童は松戸市のスーパーで母親と一緒だったが、途中ではぐれ、行方不明届が出された。飛行機が好きで、1人で電車などを使って現場に行ったとみられる。
感謝状贈呈式で、同署の佐藤和彦署長は「よく発見し、小さい命を守っていただいた。なかなかできることではない」と伝え、薬師寺さんは「けがなく助けられて、いいことができた」と笑みを浮かべた。【林帆南】
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