愛媛県今治市のタオル販売業者が、裁判所から破産開始の決定を受けたことが10日に分かりました。負債総額は6740万円と見られています。

破産開始の決定を受けたのは、今治市喜田村のタオル販売業「井上商事」です。

東京商工リサーチ松山支店によりますと井上商事は1950年12月に設立。販売促進用のタオル販売を主体に展開し全国の商社を主力に販売基盤を構築。ピークの1985年3月期には約2億4600万円を売上げていました。

しかし近年は同業他社との競合が激しくコロナ禍によるイベントの自粛などもあり、2022年3月期の売上げは4550万円程まで下落。昨年度の売上げは5100万円程まで若干持ち直したものの、原材料価格の高騰もあり4期連続の赤字になりました。このため先行きの見通しが立たず事業の継続を断念したと見られています。

井上商事は4月26日に松山地裁今治支部より破産開始の決定を受けました。

負債総額は6740万円と見られています。

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