プライバシーを守って働きやすい業界に―。物流大手の佐川急便が全国の自社トラックに掲示していたドライバーの名札を廃止した。運転マナーの向上を目的に30年以上前から行ってきたが、交流サイト(SNS)で名前を拡散される恐れや、女性ドライバーからの不安の声を受けて取りやめた。  佐川急便は2月からトラックや軽バン計約2万6千台の後部に付けていた名札を試験的に外し、3月に廃止を決定した。  路肩での一時停止などに対し通行人からしつこいクレームが来る場合があり、安全推進部の山田晋部長は「SNSで個人名が拡散されるなど従業員に危害が及んでからでは遅い」と話す。


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