24年1〜3月期の業績を発表したサンタンデール銀行

【ロンドン=大西康平】スペインの金融最大手サンタンデール銀行が30日発表した2024年1〜3月期決算は、純利益が前年同期比11%増の28億5200万ユーロ(約4800億円)だった。欧州を中心に金利収入が伸びた。

純金利収入は15%増の119億8300万ユーロだった。欧米の中央銀行の金融引き締め継続が、個人向け(リテール)銀行事業の業績改善につながった。預貸の利ざやを示す純金利マージンは2.97%と、前年同期の2.63%から上昇した。

純手数料収入は6%増の32億4000万ユーロとなった。債券引き受けが好調だった米国の投資銀行部門がけん引した。

サンタンデール銀行のアナ・ボティン会長は「欧米の純金利収入の増加に支えられたリテール銀行事業の業績が伸びた。(自動車ローンなど)個人向け金融事業へ注力し、金利低下局面でも利益確保できるように多角化を進めている」とコメントした。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。