フォルクスワーゲンのロゴ(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は20日、検討していたドイツ国内の工場閉鎖を見送る方針を固めた。労働組合との交渉で合意した。一方、ドイツ国内の工場の生産能力は減らし、2030年までに最大3万5千人以上の従業員を削減する。コスト競争力を高め、電動化などで転換期を迎える自動車業界での生き残りを目指す。  人員削減は「社会的責任に配慮した形で行う」と説明しており、退職者の補充を行わないといった形で実施するとみられる。ドイツ最大の産業別労組IGメタルは声明で「労使合意により、会社は将来に向けて投資を続けることができ、従業員やその家族は展望を立てられる」と説明した。

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