秋田銀行は30日、全額出資の投資専門子会社が運営するファンドを通じて、同日付で農業法人の双日由利農人(秋田県由利本荘市)に出資したと発表した。同ファンドによる出資は3社目で、第三者割当増資に応じて株式を取得した。出資額は非公表。

双日由利農人はタマネギを約5ヘクタールで栽培し、2026年に40ヘクタールまで作付面積を広げる計画だ。同社が23年に取得したタマネギ乾燥調製設備に秋田銀、日本政策金融公庫秋田支店が協調融資した。国産タマネギの端境期にあたる7〜8月に東北地方から供給拡大を目指す取り組みを後押しする狙いがある。

双日由利農人が導入したタマネギ乾燥調製設備(23年、秋田県由利本荘市)

双日由利農人は23年3月設立。双日が全額出資する双日農業(東京・千代田)が90%、農業生産法人の折林ファーム(由利本荘市)などが残りを出資した。農産物の生産・販売や加工・保管、農業資材の販売などを手掛けている。

秋田銀は投資専門子会社のあきぎんキャピタルパートナーズ(秋田市)と共同で総額10億円のファンドを立ち上げた。創業期や成長期にある地域の企業、新規事業に挑む第二創業の企業のほか、地域活性化に役立つ企業なども対象にしている。

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