半導体メモリーのキオクシアホールディングス(HD)は18日、東京証券取引所の最上位プライム市場に上場し、取引が始まった。初値は1株1440円となり、売り出し価格の1455円を1%下回った。初値を基にした時価総額は約7762億円。10月に上場した東京メトロに次ぐ大型上場となった。調達した資金で競争力を強化し、需要拡大を見込む人工知能(AI)向けの先端品の生産を加速する。 キオクシアは上場に伴い2156万株を新規に発行し、約290億円を確保する。株式を持つ米投資ファンドのベインキャピタルと東芝が一部を売り出し、保有比率はベインが56%から51%、東芝が40%から30%に下がる。 キオクシアはスマートフォンなどのデータ保存に使う「NAND型フラッシュメモリー」で世界シェア上位。2020年にも上場承認を受けたが、米中対立による事業環境の悪化などを理由に上場を見送った。当時想定した時価総額は1兆5千億円超だった。
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