水産庁は11日、2025年の太平洋クロマグロ漁獲枠について、国内の当初配分を決定した。30キロ以上の大型魚を前年比25・5%増の8455・8トン、30キロ未満の小型魚を35・2%増の4383・3トンに拡大。小型魚から大型魚への振り替えが前年から減り、小型魚が伸びた格好だ。  11日開いた水産政策審議会の分科会で了承された。都道府県が管理する沿岸漁業には9日に提示した配分案通り、大型魚2990・7トン、小型魚3066トンを振り分け、全ての都道府県が増枠となった。  都道府県別のうち大型魚は青森県が最大で685・8トン、小型魚は長崎県が最大で879・9トンとした。近年の漁獲実績などを基に配分した。  国が管理する沖合漁業は大型魚5339・6トン、小型魚1268・3トンとした。適用される漁期は沿岸漁業が25年4月~26年3月、沖合漁業が25年1~12月。漁期中に漁法や都道府県間で枠の一部を融通できる制度があり、各管理区分の枠は変動することがある。全体の枠には漁獲超過に備えた留保分も含まれる。

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