【ロンドン共同】経済協力開発機構(OECD)は4日に公表した経済見通しで、2025年の世界全体の実質経済成長率を3・3%と予想した。9月の前回予測から0・1ポイント上方修正した。物価高の緩和や安定した雇用環境が成長を支えると見込む。先行きは、中東での地政学的な緊張の高まりや保護主義の台頭で下方リスクがあると、懸念を示した。  OECDは「世界経済の成長は安定している。今後も回復は続く」とみる。また26年の成長率を3・3%と予想した。24年は3・2%と前回から据え置いた。  国別では、日本は24年の成長率をマイナス0・3%と見込み、前回から0・2ポイント下方修正した。マイナス成長は新型コロナウイルスが流行していた20年以来4年ぶり。25年は1・5%と前回から0・1ポイント引き上げた。個人消費は堅調な賃上げに支えられ、企業の設備投資が経済を後押しする。26年は0・6%と予測した。  米国は、25年の成長率が2・4%と0・8ポイント上方修正されたが、26年は2・1%に減速する。

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