新興運用会社のfundnote(ファンドノート、東京・港)は28日から、非上場株に直接投資する公募投資信託の募集を始める。純資産の5〜10%を非上場株、残りを中小型の上場株で運用する。非上場株を組み入れる投信は大手が中心で、国内の新興運用会社では初参入となる。証券会社などを介さず、自社ホームページで募集する直販型にする。
投信名は「匠(たくみ)のファンド akebono」。100万円以上を1円単位で申し込みできる。購入時の手数料はなく、年1.98%の基本報酬と運用成績に応じた成功報酬がかかる。
非上場企業の投資先は自社のファンドマネジャーが経営者との面談などを踏まえて決める。2年以内の新規株式公開(IPO)を目指すレイターステージ(成長後期)のスタートアップを対象にする。中小型の上場株は宇宙スタートアップのアストロスケールホールディングスなどを組み入れる予定だ。
投信価格を算出する際、運用会社と信託銀行がそれぞれ計算して照合する「二重計算」が一般的だが、ファンドノートは三菱UFJ信託銀行と組んで三菱UFJ信託が1社で計算する仕組みにした。ファンドノートは運用に専念して投信の成績向上に努める。
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