栃木銀行は行員のアントレプレナーシップ(起業家精神)養成に向け、事業構想大学院大(東京・港)と連携した独自講座を2023年度に続き開講した。融資など既存業務の枠にとどまらず行員自らが先頭に立って社会課題の解決をめざす姿勢を養い、地域経済の活性化を主導する人材を育成する。
募集に応じた本店・営業店の20〜30歳代の行員11人を対象に「サステナビリティ新事業構想プロジェクト研究」と名付けた講座を26日に開講した。選ばれた行員は1年間、事業構想大学院大のプロジェクト研究員となり、通常業務と並行して同大や栃木銀本店で月2回の講座を受けながら地域資源を生かした新事業の具体的構想を練る。
同講座は初年度の23年度は12人が参加。行員の意識改革や成長につながり、一定の成果があったとみて継続を決めた。同日の開講式で、記者団の取材に応じた仲田裕之頭取は「本プロジェクトで学んだ考え方は本業にも新事業創出にも生かせる。今後も2期、3期と続け、自立する行員を一人でも増やしていきたい」と話した。
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