北九州銀行は宝くじ付きの定期預金で500億円の預金獲得を目指す(20日、北九州市)

山口フィナンシャルグループ(FG)傘下の北九州銀行は20日、預金金額に応じて宝くじを進呈する「宝くじ付き定期預金」を約3年ぶりに発売すると発表した。日銀の政策変更に伴う「金利ある世界」で定期預金への顧客の注目度も高まってきているという。かつて人気が出た商品を再び活用することで、500億円の預金獲得を目指す。

商品名は「きたきゅう宝くじ付定期預金 七福神」。預入金額100万円ごとに、ドリームジャンボ宝くじを5枚、最大3年間進呈する。300万円以上預けた顧客には、毎年の進呈分に上乗せして5〜20枚の宝くじを付与する。当選金は預金口座に振り込む。

宝くじ付き定期の販売期間は12月2日から2025年3月31日。預入期間は1年で、最低預入金額は100万円以上。金利は現在の水準だと年0.125%となる。同行は日銀の政策変更による金利上昇を受け、9月に定期預金の金利を1年物で同0.025%から改定している。

北九州銀は22年1〜3月にも開業10周年記念の宝くじ付き定期預金を販売し、約260億円の預金を集めた。過去には山口FGの他の傘下行でも同様の商品を扱っており、1等や2等などの高額当選が同FGの商品で計38本出ている。北九州銀の中野浩幸取締役専務執行役員は「他行とはひと味違う商品やサービスの提供を心がけている」と話す。

同行は同日、提携するコンビニATMで預け入れや引き出しにかかる110円の手数料について、25年1月6日から平日の日中は無料にすることも発表した。預金残高10万円以上や住宅ローン利用といった条件に該当する客は24時間無料になる。

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