日銀の植田総裁は18日、毎回の金融政策決定会合で政策判断していくと語った(写真は10月31日)

日銀の植田和男総裁は18日午前、経済や物価の改善にあわせて少しずつ利上げを進めていくことは「息の長い成長を支え、物価安定の目標を持続的・安定的に実現していくことに資すると考えている」と語った。

名古屋市で開いた金融経済懇談会で講演した。利上げのタイミングについては「先行きの経済・物価・金融情勢次第だ。毎回の金融政策決定会合で、その時点で利用可能なデータや情報などから、経済・物価の現状評価や見通しをアップデートしながら、政策判断を行っていく」と述べた。

名目の金利から予想物価上昇率を差し引いた実質金利は「2010年代と比べてもマイナス幅が拡大しており、金融緩和の度合いはむしろ強まっている」と評価した。

日銀は7月の金融政策決定会合で政策金利を0.25%に引き上げると決め、その後の9月、10月の会合では据え置いた。

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