じもとホールディングス(HD)=仙台市=と傘下のきらやか銀行(山形市)は26日、公的資金の返済を巡り国との協議を開始すると発表した。きらやか銀行が2009年に受けた200億円について、予定していた今年9月の返済が困難と判断した。じもとHDの鈴木隆社長や川越浩司会長は経営不振の責任を取り、協議の進展を見極めてから辞任する。
鈴木氏は仙台市で記者会見し、経営不振の背景として、物価上昇により取引先の業績悪化が顕在化したと説明。「株主の皆さまに多大なご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と陳謝した。
きらやか銀頭取を兼務する川越氏も山形市で会見。「取引先の審査に甘さがあり反省している。抜本的に体質を変えたい」と語った。
じもとHDは23年5月に公表した24年3月期通期連結業績予想について、純損益を17億円の黒字から234億円の赤字に下方修正した。赤字額は過去最大。
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