りそな銀行の岩永省一社長は12日、大阪市内で開いた2024年4〜9月期の決算記者会見で、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けた船井電機(大阪府大東市)について「個別の話は言えない」としたうえで、「決算に影響が出ることはない」と述べた。りそな銀は出版を手掛ける秀和システム(東京・江東)系企業が21年5月に船井電機をTOB(株式公開買い付け)する際の費用を融資していた。
関係者によると、りそな銀が買収資金として秀和システム系企業に貸し付けた180億円は、船井電機の預金を担保として5月に回収されており、現在りそな銀は船井電機に対して融資をしていないという。りそな銀の岩永社長は「報道以上のことは入手していない」とし、「これからも(業績に)影響はないと認識している」と話した。
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