決算発表するりそなホールディングスの南昌宏社長(右)=12日、日銀本店

りそなホールディングス(HD)が12日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比38%増の1142億円だった。法人融資が伸びて資金利益が増加したほか、投資信託の販売手数料などの増加も寄与した。

25年3月期通期の連結純利益の業績目標は、前期比10%増の1750億円と100億円上方修正した。

本業のもうけを示す実質業務純益は16%増の1248億円だった。HD傘下の銀行合算の貸出金残高は、5%増えて43兆9558億円だった。りそなHDの南昌宏社長は「(企業の資金需要は)かなり多岐に渡ってきている。これが運転資金や設備資金の拡大につながっている」と述べた。

手数料などの「フィー収益」は6%増の1123億円と、中間期ベースでは過去最高益だった。投信の販売手数料や信託報酬など役務利益の伸びがけん引した。

りそなHDは同日、200億円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表した。25年3月期の総還元性向は53%となる見込みだ。

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