西日本シティ銀行と長崎銀行を傘下に持つ西日本フィナンシャルホールディングス(FH)は6日、2025年3月期の年間配当を前期比10円増の1株あたり65円と従来予想から5円積み増すとともに、最大20億円の自社株買いを実施すると発表した。発行済み株式総数(自己株式を除く)の1.42%にあたる200万株を上限に、7日から12月末まで実施する。
西日本FHの村上英之社長は増配と自社株買いの決定について「25年3月期の純利益予想を達成できる可能性が高まったことから(総還元性向の目安となる)40%以上の還元を約束しようと判断した」と話した。
6日発表した24年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比7%増の164億円だった。市場金利の上昇により貸出金利息が増加したことなどから、傘下地銀2行の資金利益は単純合算で15%増の494億円だった。本業のもうけを示すコア業務純益(除く投資信託解約損益)は単純合算で20%増の180億円だった。
25年3月期の業績見通しは据え置いた。純利益は前期比15%増の270億円を見込む。
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