群馬銀行は全額出資子会社のぐんぎんコンサルティング(前橋市)が取り組む人材紹介事業について、2年半で成約件数の累計が248件となったと発表した。紹介した人材の過半数が管理職として取引先企業に採用され、最も多かった。今後は企業の人材ニーズの把握と求職者探しを一挙に担う「両手型」に力を入れる方針を示す。
年度別でみると、2022年度が82件、23年度が100件、24年度上半期で66件。職種別では管理職が58%、技術・専門職が38%、経営幹部職が4%だった。年代別では、40代が32%と最も多く、50代が31%、30代が24%と続いた。
ぐんぎんコンサルは人材紹介の手法として両手型のほか、取引先の人材ニーズを提携している人材紹介会社に取り次ぐ「片手型」があり、6割超を占めている。群馬銀の深井彰彦頭取は「人材を発掘することに付加価値があり、収益性も高い。両手型ができる実力をつけていきたい」と話す。
群馬銀は自行で運営していた同事業を2023年4月にぐんぎんコンサルに移管し、ぐんぎんコンサルに「人材ソリューション部」を新設した。同行の22年4月から3カ年の中期経営計画で掲げていた成約件数の目標値である200件を半年前倒しで達成したことになる。
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