西日本シティ銀行は築53年で老朽化した香椎支店をリノベーションした(5日、福岡市)

西日本シティ銀行は5日、香椎支店(福岡市)を新装開業した。築53年で老朽化した外壁を補修したほか、店内では資産運用や相続などの相談に使う個室を拡充した。新たな窓口対応システムの導入で手続き業務が効率化されたため、個室を増やして相談業務に力を入れる。同行は2026年3月までにあと9店舗の改修を進める。

香椎支店は西鉄香椎駅から徒歩3分で、1日の来店客数は平均110人ほど。周辺には住宅街があり、相続の相談などで訪れる個人客が多い。そこで人目を気にせずじっくり話せるよう、5部屋の完全個室を新設した。近年はタブレット画面を見ながら説明することが多く、画面を見やすいよう行員と客が横並びで座れる部屋もある。

相談用の半個室やブースも拡充した一方、立ちながら手続きする「ハイカウンター」は改修前の5つから2つに減らした。同行は入出金手続きなどをタブレットで完結させる窓口対応システムの導入を進めており、ATMも多機能になったことで手続き用の窓口を縮小できると判断した。

行員がタブレット画面を見せながら客と横並びで説明できる完全個室を備えた(5日、福岡市)

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