【ワシントン共同】世界銀行のバンガ総裁は12日、気候変動や食料危機といった世界規模の課題解決に年間数兆ドル(数百兆円)の資金が必要だとし、民間投資の重要性を訴えた。「各国政府や国際機関だけでは資金を確保できない。民間部門の参加を必要としている」と述べた。  来週、米ワシントンで開かれる世銀と国際通貨基金(IMF)の春季会合に先立ち、オンライン記者会見を開いた。  バンガ氏は「世界は気候変動や食料危機、感染拡大などの絡み合った一連の課題に直面している」と指摘。世銀はこうした「複合危機」への取り組みを強化しており、伝統的な役割である貧困問題の改善には「広範な視点が欠かせない」と強調した。


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